2024/04/15株式市場の市況と今後の見通し

本日の市場に参加された方はお疲れ様でした。
土曜日の早朝から日経平均先物が-700と大幅に下げていたので驚いた方もいたのではないでしょうか?
下落理由として2点ほど理由があります。4/12(金)23:00 よりミシガン大学消費者信頼感指数の発表があり、速報値で前回79.4予想78.9結果77.9と市場に対してネガティブに捉えられたため下落したようです。

つまり、前回の指数より下がると米国経済に対して消費者がネガティブに捉え消費意欲が薄れてしまい、その結果企業の収益が減少して経済成長が鈍化するということです。

それを踏まえて雇用統計で力強いと思われていた米国経済は消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)の上昇により足元のインフレ圧力が高まりました。コンファレンスボードの先行指標とされるミシガン大学消費者信頼感指数の下降により市場は年内の利下げが遠のいたことに嫌気して米国株が売られたようです。

もう一つはイスラエルとイランの緊迫化による中東情勢の懸念です。
4月12日にイランの支援を受けるイスラム教シーア派の組織であるヒズボラがレバノンの領内から約40発のロケット弾攻撃をした。理由はレバノン南部にある村をイスラエルが攻撃して死者が出たことによる報復ということでした。

それに加えイランではイスラエルが行ったイラン大使館の空爆の報復の準備をしていることでイスラエルとイランへの航行をタンカーなどの規制をしています。そのため産油国であるイランへの船舶の往来ができなくなり需給のバランスが崩れ原油価格が高騰するかもしれません。

さて本日の市場動向を振り返ってみましょう。

本日の市況(15時迄の情報です)

日本の市場状況   
日経225
39,232.80円 -290.75
TOPIX
2,753.20円 -6.44
グロース250指数
680.75円 -6.62
日経平均VI指数
20.80 +0.83
日経225先物
39,230円 -320
USD/JPY
153.865 +0.591
 日本10年債(年利回り)
0.878% +0.039
 
    
米国の市場状況   
NYダウ30種
37,983.24 -475.84
S&P500指数
5,123.41 -75.65
ナスダック
16,175.09 -267.10
VIX指数
17.31 +2.35
225先物CME
39,235.00 -380.00
 米国10年債(年利回り)
4.552% +0.012
  

ヒートマップで見る全体の相場観

楽天証券「MarketSpeed2」ヒートマップより
https://www.rakuten-sec.co.jp/

各国の経済指数カレンダー(一週間分)

発表日時刻重要度指標
4/158:50●●日本機械受注(前月比)
8:50●●日本機械受注(前年比)
21:30●●●米国小売売上高(前月比)
21:30●●●米国小売売上高(前月比)(自動車を除くコア)
21:30●●米国ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:00米国企業在庫(前月比)
23:00米国NAHB住宅市場指数
4/1621:30●●米国住宅建築許可件数
21:30●●米国住宅着工件数
22:15●●米国設備稼働率
22:15●●米国鉱工業生産指数(前月比)
4/178:50●●日本通関ベース貿易収支
8:50日本通関ベース貿易収支(季調済)
20:00米国MBA住宅ローン申請指数(前週比)
23:30●●米国原油在庫(前週比)
23:30●●米国ガソリン在庫(前週比)
23:30●●米国留出油在庫(前週比)
4/185:00●●米国対米証券投資
8:50日本対内証券投資 – 株式ネット
8:50日本対外証券投資 – 株式ネット
8:50日本対内証券投資 – 中長期ネット
8:50日本対外証券投資 – 中長期ネット
13:30日本第三次産業活動指数(前月比)
21:30●●米国フィデラルフィア連銀景況指数
21:30●● 米国新規失業保険申請件数
23:00●●米国中古住宅販売件数
23:00米国景気先行指数(前月比)
4/198:30●●日本全国消費者物価指数(CPI)(前年比)
8:30●●日本全国消費者物価指数(CPI)(生鮮食品除くコア)(前年比)

経済指標用語

経済カレンダーの指標と何故見る必要があるのかの説明を別記事にて書かせていただきました。
よければ活用してください。

まとめ

日経平均は午前中に-700と割り込んでいたのですが終値で-290.75と後場から買い優勢となっています。
そのため38,820.95円をサポートラインとして推移していきそうです。
また本日の21:30には米国の小売売上高の発表もありますので、予想より高ければ個人の消費が高いことから株価への好材料となり上昇するかもしれません。また下回るようなら米国経済への警戒感から買いが弱くなり売られていくかもしれません。

結果的に相関関係になる日本にも波及して日経平均に影響が出るので注視する必要があります。
それでは皆さん明日の相場も頑張っていきましょう。

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