昨日の市場に参加された方はお疲れ様でした。
とりあえずGDPやらPCEコアデフレータやら日銀政策決定会合の結果が出て良かったです。朝から日経平均が上昇するかと思いきやマイ転したりプラ転したりしていてフラフラしていましたが、とりあえず打診買い程度の上昇だったのかなというところです。(笑)
結局、利上げはしないで当面は金融緩和を継続するということでした。日本銀行の植田総裁は「基調的な物価上昇率が見通しに沿って2%に向けて上昇していけば、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」また、「基調的な物価上昇率に無視し得ない影響が発生すれば、金融政策上の判断材料となる」ということなので為替の動向は注視しているが、まだ介入はしないよとも取れました。
実際利上げをするとなれば1%、2%とか中途半端な利上げを行うと、「やっぱり円は弱いな」ということで更なる円安圧力にもなりかねません。米国のイエレン財務長官にも「極めてまれで例外的な環境のもとでのみ行われることが適切」と釘を刺されているので為替介入ができない今、この利上げという最後のカードを切ることができないのです。
結局は円安になるんですけど深く言及しなかった植田総裁が正しかったのかな?もっと後にならないと分かりませんが、現在は様々な指数発表イベントが終わったので、やっと日経平均も上昇の波に乗っていけるのかなと思いました。
さて本日の市況の振り返りをしてみましょう。
本日の市況(15時迄の情報です)
日本の市場状況 | |||
日経225 37,934.76円 +306.28 | 日経225先物 37,900円 +290 | TOPIX 2,686.48円 +22.95 | TOPIX Core30 1,406.05円 +15.31 |
グロース250指数 644.61円 +4.49 | 日経平均VI指数 20.82 -0.64 | USD/JPY 156.380 +0.722 | 日本10年債(年利回り) 0.915% +0.020 |
米国の市場状況 | |||
NYダウ30種 38,085.80 -375.12 | S&P500指数 5,048.42 -23.21 | NASDAQ 15,611.76 -100.98 | Russell 2000 Index 1978.65 -16.78 |
VIX指数 15.37 -0.91 | 225先物CME 37,955 +295 | 米国10年債(年利回り) 4.696% +0.044 |
ヒートマップで見る全体の相場観

楽天証券「MarketSpeed2」ヒートマップより
https://www.rakuten-sec.co.jp/
各国の経済指数カレンダー(一週間分)
発表日 | 時刻 | 重要度 | 国 | 指標 |
---|---|---|---|---|
4/23 | 23:00 | ●● | 米国 | 新築住宅販売件数 |
23:00 | ●● | 米国 | リッチモンド連銀製造業指数 | |
4/24 | 20:00 | ● | 米国 | MBA住宅ローン申請指数(前週比) |
21:30 | ●● | 米国 | 耐久財受注(前月比) | |
21:30 | ●● | 米国 | 耐久財受注(輸送除くコア)(前月比) | |
23:30 | ●● | 米国 | 原油在庫(前週比) | |
23:30 | ●● | 米国 | ガソリン在庫(前週比) | |
23:30 | ●● | 米国 | 留出油在庫(前週比) | |
4/25 | 08:50 | ● | 日本 | 対内証券投資 – 株式ネット |
08:50 | ● | 日本 | 対外証券投資 – 株式ネット | |
08:50 | ● | 日本 | 対内証券投資 – 中長期ネット | |
08:50 | ● | 日本 | 対外証券投資 – 中長期ネット | |
14:00 | ● | 日本 | 景気先行指数(改定) | |
14:00 | ●● | 日本 | 景気一致指数(改定) | |
21:30 | ●● | 米国 | 個人消費(前期比年率) | |
21:30 | ●● | 米国 | 卸売在庫(前月比) | |
21:30 | ●●● | 米国 | 実質GDP(前期比年率) | |
21:30 | ●● | 米国 | GDPデフレータ(前期比年率) | |
21:30 | ●● | 米国 | PCEコアデフレータ(前期比年率) | |
21:30 | ●● | 米国 | 新規失業保険申請件数 | |
23:00 | ●● | 米国 | 中古住宅販売成約指数(前月比) | |
4/26 | – | ●● | 日本 | 日銀政策金利(上限) |
– | ●● | 日本 | 日銀政策金利(下限) | |
08:30 | ● | 日本 | 東京消費者物価指数(生鮮食料品除くコア) | |
21:30 | ●● | 米国 | 個人所得(前月比) | |
21:30 | ●● | 米国 | 個人支出(前月比) | |
21:30 | ●● | 米国 | PCEコアデフレータ(前年比) | |
21:30 | ● | 米国 | PCEコアデフレータ(前月比) | |
21:30 | ●● | 米国 | PCEデフレータ(前年比) | |
23:00 | ●● | 米国 | ミシガン大学消費者信頼感指数(確報) | |
4/30 | 08:30 | ●● | 日本 | 完全失業率 |
08:30 | ● | 日本 | 有効求人倍率 | |
08:50 | ●● | 日本 | 鉱工業生産(前年比) | |
08:50 | ● | 日本 | 鉱工業生産(前月比) | |
08:50 | ● | 日本 | 百貨店・スーパー販売額(前年比) | |
08:50 | ● | 日本 | 小売業販売額(前年比) | |
14:00 | ● | 日本 | 住宅着工件数 | |
21:30 | ●● | 米国 | 雇用コスト指数(前期比) | |
22:00 | ●● | 米国 | S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比) | |
22:45 | ●● | 米国 | シカゴ購買部協会景気指数(PMI) | |
23:00 | ●● | 米国 | コンファレンスボード消費者信頼感指数 |
経済指標用語
経済カレンダーの指標と何故見る必要があるのかの説明を別記事にて書かせていただきました。
よければ活用してください。
まとめ

それではまとめてみましょう
・日本銀行の利上げは物価上昇率2%を目標として当面行われない
・米国のPCEコアデフレータが前回より上がっているためインフレ再燃
・米国の利下げは9月から11月に後ずれ
米国の各指数発表⇩
個人所得(前月比) ⇒ 前回:0.3% 予想:0.6% 結果:0.5%
個人支出(前月比) ⇒ 前回:0.8% 予想:0.6% 結果:0.8%
PCEコアデフレータ(前年比) ⇒ 前回:2.8% 予想:2.7% 結果:2.8%
PCEコアデフレータ(前月比) ⇒ 前回:0.3% 予想:0.4% 結果:0.3%
PCEデフレータ(前年比) ⇒ 前回:2.5% 予想:2.6% 結果:2.7%
ミシガン大学消費者信頼感指数(確報) ⇒ 前回:77.9% 予想:77.9% 結果:77.2%
米国のFRBが利上げしているのにも関わらず個人の消費が高いのでインフレ圧力が強まっているため利下げは先延ばしにされる可能性が高いです。また本来なら利上げは、お金を借りるコストが高くなり企業や個人は資金を借りづらくなります。
資金の流動性が低下し、資金需要も減少すると皆の購買意欲も薄れるはずなのですがそれでもPCEの指数が高いということは個人消費が高く、いかに米国経済が強いということですね。したがって金利差から円安に向かいやすいためその防衛策として日本の通貨だけではなくて外国の通貨を持つ必要があります。
それでは皆さん明日の相場も頑張っていきましょう
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