2024/04/27株式市場の市況と今後の見通し

昨日の市場に参加された方はお疲れ様でした。

とりあえずGDPやらPCEコアデフレータやら日銀政策決定会合の結果が出て良かったです。朝から日経平均が上昇するかと思いきやマイ転したりプラ転したりしていてフラフラしていましたが、とりあえず打診買い程度の上昇だったのかなというところです。(笑)

結局、利上げはしないで当面は金融緩和を継続するということでした。日本銀行の植田総裁は「基調的な物価上昇率が見通しに沿って2%に向けて上昇していけば、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」また、「基調的な物価上昇率に無視し得ない影響が発生すれば、金融政策上の判断材料となる」ということなので為替の動向は注視しているが、まだ介入はしないよとも取れました。

実際利上げをするとなれば1%、2%とか中途半端な利上げを行うと、「やっぱり円は弱いな」ということで更なる円安圧力にもなりかねません。米国のイエレン財務長官にも「極めてまれで例外的な環境のもとでのみ行われることが適切」と釘を刺されているので為替介入ができない今、この利上げという最後のカードを切ることができないのです。

結局は円安になるんですけど深く言及しなかった植田総裁が正しかったのかな?もっと後にならないと分かりませんが、現在は様々な指数発表イベントが終わったので、やっと日経平均も上昇の波に乗っていけるのかなと思いました。

さて本日の市況の振り返りをしてみましょう。

本日の市況(15時迄の情報です)

日本の市場状況   
日経225
37,934.76円 +306.28
日経225先物
37,900円 +290
TOPIX
2,686.48円 +22.95
TOPIX Core30
1,406.05円 +15.31
グロース250指数
644.61円 +4.49
日経平均VI指数
20.82 -0.64
USD/JPY
156.380 +0.722
 日本10年債(年利回り)
0.915% +0.020
    
米国の市場状況   
NYダウ30種
38,085.80 -375.12
S&P500指数
5,048.42 -23.21
NASDAQ
15,611.76 -100.98
Russell 2000 Index
1978.65 -16.78
VIX指数
15.37 -0.91
 225先物CME
37,955 +295
 米国10年債(年利回り)
4.696% +0.044
 

ヒートマップで見る全体の相場観

楽天証券「MarketSpeed2」ヒートマップより
https://www.rakuten-sec.co.jp/

各国の経済指数カレンダー(一週間分)

発表日時刻重要度指標
4/2323:00●●米国新築住宅販売件数
23:00●●米国リッチモンド連銀製造業指数
4/2420:00米国MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:30●●米国耐久財受注(前月比)
21:30●●米国耐久財受注(輸送除くコア)(前月比)
23:30●●米国原油在庫(前週比)
23:30●●米国ガソリン在庫(前週比)
23:30●●米国留出油在庫(前週比)
4/2508:50日本対内証券投資 – 株式ネット
08:50日本対外証券投資 – 株式ネット
08:50日本対内証券投資 – 中長期ネット
08:50日本対外証券投資 – 中長期ネット
14:00日本景気先行指数(改定)
14:00●●日本景気一致指数(改定)
21:30●●米国個人消費(前期比年率)
21:30●●米国卸売在庫(前月比)
21:30●●●米国実質GDP(前期比年率)
21:30●●米国GDPデフレータ(前期比年率)
21:30●●米国PCEコアデフレータ(前期比年率)
21:30●●米国新規失業保険申請件数
23:00●●米国中古住宅販売成約指数(前月比)
4/26●●日本日銀政策金利(上限)
●●日本日銀政策金利(下限)
08:30日本東京消費者物価指数(生鮮食料品除くコア)
21:30●● 米国個人所得(前月比)
21:30●●米国個人支出(前月比)
21:30●●米国PCEコアデフレータ(前年比)
21:30米国PCEコアデフレータ(前月比)
21:30●●米国PCEデフレータ(前年比)
23:00●●米国ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
4/3008:30●●日本完全失業率
08:30日本有効求人倍率
08:50●●日本鉱工業生産(前年比)
08:50日本鉱工業生産(前月比)
08:50日本百貨店・スーパー販売額(前年比)
08:50日本小売業販売額(前年比)
14:00日本住宅着工件数
21:30●●米国雇用コスト指数(前期比)
22:00●●米国S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)
22:45●●米国シカゴ購買部協会景気指数(PMI)
23:00●●米国コンファレンスボード消費者信頼感指数

経済指標用語

経済カレンダーの指標と何故見る必要があるのかの説明を別記事にて書かせていただきました。
よければ活用してください。

まとめ

あつたろう
あつたろう

それではまとめてみましょう
・日本銀行の利上げは物価上昇率2%を目標として当面行われない

・米国のPCEコアデフレータが前回より上がっているためインフレ再燃

・米国の利下げは9月から11月に後ずれ

米国の各指数発表⇩

個人所得(前月比) ⇒ 前回:0.3% 予想:0.6% 結果:0.5%
個人支出(前月比) ⇒ 前回:0.8% 予想:0.6% 結果:0.8%
PCEコアデフレータ(前年比) ⇒ 前回:2.8% 予想:2.7% 結果:2.8%
PCEコアデフレータ(前月比) ⇒ 前回:0.3% 予想:0.4% 結果:0.3%
PCEデフレータ(前年比) ⇒ 前回:2.5% 予想:2.6% 結果:2.7%
ミシガン大学消費者信頼感指数(確報) ⇒ 前回:77.9% 予想:77.9% 結果:77.2%

米国のFRBが利上げしているのにも関わらず個人の消費が高いのでインフレ圧力が強まっているため利下げは先延ばしにされる可能性が高いです。また本来なら利上げは、お金を借りるコストが高くなり企業や個人は資金を借りづらくなります。

資金の流動性が低下し、資金需要も減少すると皆の購買意欲も薄れるはずなのですがそれでもPCEの指数が高いということは個人消費が高く、いかに米国経済が強いということですね。したがって金利差から円安に向かいやすいためその防衛策として日本の通貨だけではなくて外国の通貨を持つ必要があります。

それでは皆さん明日の相場も頑張っていきましょう

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